2019年12月02日

火坂雅志著「天下 家康伝 上 下」を読み終えた

12月2日
火坂雅志著「天下 家康伝 上 下」を読み終えた。図書館に返す前、終章に気に入った文章があったので、書き残す事にした。

(わしが生き残ることができたのは、なにゆえだったのであろう・・・・)
柿田川の清流を見つめながら、家康は思った。

自分は人より取り立てて優れた能力があったわけではない。武田信玄、上杉謙信のような神がかった軍略の才も、信長のような既成社会のしがらみを打ち破っていく突破力も、豊臣秀吉のごとく万人を巻き込んでゆく人間的魅力も持ち合わせていなかった。それがなぜ、誰も辿り着くことが出来なかった嶺の頂点に到達し得たのか。

(思いの強さか)
何かといえば、それしかあるまい。困難にあっても、つねに先をめざし、己を磨き、人の長点は貪欲に取り入れた。その泥臭いまでの情熱と、わずかばかりの運が、自分をここまで押し上げた。

(上を目指す事を途中で諦めていたら、自分は何者にもなり得なかった・・・・・)家康は空を見上げた。雲流れている。その行く手に果てがない。

(夢を諦めたら、人はそれで終わりということだ。ある時は流れる水の如く、ある時は風にそよぐススキの如く、自由な折れない心で夢を追い求めつづける・・・・)
それが、人が生きるということだと、家康は思った。
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posted by 与五郎 at 08:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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